「アマゾンの生物多様性を守る」との夢の実現
アマゾン創価研究所は、平和主義者、哲学者、著述家、詩人、そして自然保護者である池田大作博士の夢を実現したものです。池田博士はアマゾンに来たことはありませんが、この地域および生物多様性の重要性に深い洞察を示してきました。
研究所の本部は、アマゾナス州マナウス市にあります。52ヘクタールにおよぶ池田大作博士自然保護区内にあり、ネグロ川とソリモンエス川の合流地点でもあります。
毎年発行の 「社会・環境レポート」 では、環境教育、自然保護、学術調査に注目しながら、私どもが実行している多くのプロジェクトの詳細を紹介しています。
価値・使命・ビジョン
研究所が求める価値は、 持続可能性のための創価の人間主義に基づいています。共感を発揮し、責任感、真剣さ、正直さ、勇気、創造性、ダイナミズムを通じた相互の信頼を追求し、広い関係性を生み出します。
研究所の使命は、 アマゾンの生態系の健全性の保護に貢献することです。それにつながる、創立者・池田大作博士の人間主義のビジョンも共有していきます。
研究所のビジョンは、2030年までに、環境的正義や、持続可能性の意識の結びつきの中の社会に収斂する様々な理想を束ねていくための、拠点となることです。
実際の活動
広大なアマゾンは、世界的なイベントの場で、世界各地のリーダーの発言の中で、さらにはあらゆる国のメディアの話題としてしばしば注目されていますが、より良く理解される必要があります。また単なる言葉以上に、実際の行動を必要としています。
この目的のもと、私どもとして力を尽くしつつ、国内外で協力くださっている各種団体や企業および個々人の皆さんの支援も頂戴しながら、努力を続けてまいりました。それは、森林を重視しての実際的かつ継続的な活動であり、また植物、動物、そして何より、アマゾンに暮らす人々を巻き込んでの活動です。
継続されてきた社会・環境的な活動の中でも、私どもが特に責任を有しているのは、本部が位置する私有自然遺産保護区の管理です。
成果を生んでいるこのモデルが今、もう1つ別の保護区の運営にも広がっています。マナウスから130キロにある、アマゾナス州のプレジデンテ・フィゲイレド市内のカショエイラ・ダ・オンサというエリアで、アマゾン・ネットワーク財団の支援も受けています。
創設者
1つのビジョン
具体的な現実
アマゾンの地に長く憧れを抱いてきた池田大作博士は、アマゾンにおける共生の独特のありようを「理想の地」と見なしています。
より広い視点では、池田博士は「環境教育は、平和教育、人権教育と並び、新しい人間教育の柱をなすもの」と述べています(2003年の「SGIの日」記念提言)。
地球市民、相互の信頼、世界平和、核兵器廃絶、個人と環境の相互作用といった話題は、池田博士の対話、出版物、国連に向けて毎年発する平和提言などにおいて繰り返し扱われているものです。
科学 の 発達 によって 、 ランプ が 電気 に 代わっ たり 、 生活 が よく なっ た こと は 確か です 。 だからこそ 、 科 学 が 発達 すれ ば する ほど 、 人間 の 心 も 、 より 強く 「 自然 を 守ろ う 」 という 心 に なら なけれ ば なら な い 。 調和 を とる 必要 が ある 。
( 『 青春 対話 1 21 世紀 の 主役 に 語る 』 池田 大作 )
池田大作博士は、アマゾン創価研究所が担う役割に対する認識から、ブラジルの地でも多くの称号を受章しています。
アマゾナス州司法裁判所からの特別功労章(2018年)
アマゾン教育協会からのニロ・ペサニャ大統領記念プレート(2019年)
アマゾナス教育科学技術連邦大学からの名誉博士号(2019年)
マナウス市議会からの「金(オーロ)メダル」(2021年)
ペルナンブコ連邦大学からの名誉博士号(2021年)
訪問予約
私どもの自然保護区は、麗しい歴史や、色の異なる川の合流というアマゾンを代表する光景のまさに目の前に位置することに加えて、自然との再会という機会を提供しています。この場所は、現在および将来世代のあらゆる人々がアクセスできるよう、森の小さな一部分をも保護していこうとの、創立者の願いによって維持されています。
訪問の際は事前の確認を
このポスト・コロナの時代にあっては、「決まったスケジュール」というものは無きに等しいかもしれません。訪問の可否は、相談を受けた際のスタッフの状況によってまいります。
平時には40人までの訪問が可能でしたが、セキュリティの理由から、現在は20人までとなっています。
入場料は10レアルとなっており、保護区の維持や環境教育のプロジェクトに充てられます。
学生であれ研究者であれ、グループでの訪問は常に歓迎です。訪問に際しては、agendamentos@institutosoka-amazonia.org.brまでご連絡ください。
年表
1990年
1992年
荒廃したエリアの回復、アクセス道路の確保、排水システムの設置
1995年
環境省を通じて、私的自然保護区へと変更
2001年
舗装の完了、事務所の設置、訪問受け入れの開始
2014年
役員選出、社会・環境活動の開始
1990
1992
1995
2001
2014
2017
2018
2019
2020
ボランティアになる
私どものプロジェクトに参加して、国連「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献しましょう。
アマゾン創価研究所のボランティアとなって、プロジェクトに参加し、SDGsに貢献することが可能です。
また、研究所のイニシアティブは環境との交流の絶好の機会であり、また学生や研究者にとってはアマゾンの動植物について学ぶ機会にもなります。
皆さんのご協力は、プロジェクトの発展やアイディアの実現に役立ちます。協働のイニシアティブは、地域の発展にも効果的に結びつくパートナーシップを生み出すからです。
透明性や説明責任のための各種文書
透明性や説明責任という言葉は近年頻繁に用いられていますが,
単なる言葉としてではなく、私どもはその理念を踏まえ、世界各地の法人であれ個人であれ、特に私どもの支援者に対して、必要なあらゆる情報を提供する姿勢を一貫してとってまいりました。
アマゾンを守りゆくための個々の活動の詳細について、社会・環境レポートを毎年発行しております。
そうした透明性のおかげもあって、国内外の企業、研究機関、公共機関、そして個人の皆様からご支援を頂戴できておりますことは、私どもの最大の誇りです。